慢性腰痛の女性患者:子宮内膜症等の骨盤内臓疾患に伴う腰痛を置き針とカッピングにて治療。カッピング(吸引療法)は瘀血(おけつ:血液がドロドロと粘り、滞った状態を指す中国医学の専門用語)を処理する目的で用いられる。
この方は平成13年に悪性の耳下腺腫瘍の手術をされたため顔面麻痺になり、神経移植の後、当方へ鍼灸治療に来院。神経移植の予後は通例良くない場合が多いが、鍼灸治療を施すとこの写真のように良くなる場合が多い。(OPをしたDrも驚異的な回復振りに驚いている由)漢方薬の服用と共に、免疫力を維持する鍼灸治療を現在も行っている。
平成13年10月24日≫
平成14年10月28日≫
この患者さんが、闘病記を発行されました。病気に負けないと思う強い信念と西洋医学だけに頼る事の危険性、そしてご主人の献身的な支え・感謝の気持ち等々読む者に感動を与えます
この方はヘルペスウイルスが顔面神経を侵したHunt Symptomsで1ヶ月間入院し治療するも好転せず、3ヶ月後より当方で鍼灸治療を開始。
この方の中医学的な証型は正気虚損・風熱襲絡・・・(ヘルペス絡入)であったが西医の治療(主に清熱によりヘルペスウイルスへの処置)の後、気血阻滞+中風瘀阻経絡⇒口眼歪斜治則を理気活血、去風通絡とし、鍼灸治療を施した。
便秘に悩む人が実に多い。特に若い女性。生活環境全般の変化に拠るのであろうが特に食事、ストレス、バイオリズムの乱れなどで起こる。かつてイギリスの医学会で便秘と乳がんとの因果関係が議論されたことがあり、やはり便秘の習慣は治しておくほうが良い。中医では便秘を主として「実秘」と「虚秘」の2種に分けて考える。
A 実秘には次のようなタイプがある。
イ、日ごろから油もの・味の濃いもの・肉食などを好み、そのため胃腸に積熱があるタイプ(熱秘という)
ロ、くよくよ心配事多く、気(体内エネルギー)の巡りが悪く便を押し出せないタイプ(気秘という)
ハ、飲食にムラがあり食べたり食べなかったり、食べる時には多食したりして胃腸の機能失調により便秘するタイプ(食秘という)
B 虚秘には次のようなタイプがある。
ニ、冷え性で寒がり、特に下半身や足底が冷え、ために腑気(大腸の動きを良くして排便を司るエネルギー)が閉塞するタイプ(冷秘という) 若い女性に多いタイプ。
ホ、病後に体液をひどく消耗したりあるいは日頃から陰虚証(ほてり・熱がり・口渇する)で体内の水分が大腸を潤すことが出来ず大便が枯燥するタイプ(虚秘という)
などがあります。いずれも鍼灸治療はとても奏功しますが、先ず患者さんのタイプを弁別して治療に臨みます。よく見受ける1例ですが若い女性で強い冷え症のニ、のタイプの人なのに毎日「じゆうやく」のお茶を飲んでいますという。友人が飲んでいて便秘に良いから・・・と。でも今いち効かないと。これは最も間違った悪いケース。生薬(薬草のこと)にはそれぞれ性質があり人の体の中で温める作用をするか、冷やす作用をするかまたは寒熱に関係ないか等いろいろな役割分担があります。じゅうやくは漢方では清熱薬として用いるものですから当然体を冷やす作用がかなり強くあります。こんなものをズーと飲んでいると便秘ばかりか冷え性はいつまで経っても治らない訳です。こんな時は温灸を中心にして、漢方なら体を温めながら潤腸作用のある胡桃肉(くるみ)や当帰・ゴマ・熟地黄などの入ったものを用いて治すことが大切です。
当院で逆子の治療をされた京都・東山区のHさん(35才)から嬉しいメールを頂きましたので要旨を抜粋してご紹介します。
不妊の鍼灸治療にいらしゃっていて懐妊、9ヶ月に入ってまもなくの頃、逆子(さかご)との診断で病院で教えてもらった体操などいろいろしたが一向に改善せず。鍼灸治療のとき「逆子の治療にも効きますよ」と訊いた事を思い出し来院。2度の治療で赤ちゃん正常な位置に!
『すご〜い。びっくりしました。逆子に鍼灸がこんなに即効性があるなんて・・・・
3日後、病院で検査の結果、正常な位置に戻っているといわれて最初信じられない気持ちでした。
帝王切開、覚悟してたんですけど本当に良かったです。先生ありがとうございました。』
●院長からのコメント
一般にあまり知られていないのですが、人体には大きく分けて十四の経絡があります。その経絡の中から的確な経絡・経穴を選んでかる〜い治療を施すと胎児が元の正常な位置に戻ります。ただ、臍帯(へそのを)が邪魔をしていたりする場合は無効のこともあります。
「つわり」にも鍼灸治療
★昨年のことですが、病院の産婦人科のDrの鍼灸施術の指示書を持って来院した「つわり」の患者さん、聞くところによると、つわりが酷く食事が出来ないので産科に3週間入院して点滴等治療したが、いまいち嘔吐感取れず鍼灸治療をと来院。耳鍼を含む経絡治療を軽る〜く施し、念のために腕の経穴に置きはり(皮内鍼)を施しておいたところ、翌日の午後スッキリして病院を退院。その後、丈夫な男の赤ちゃんが生まれましたとの年賀状をいただきました。